弊社の竹炭には、モウソウチク(孟宗竹)という竹を使用しています。
これはアジアの温暖湿潤地域に分布する竹の一種で、その種名は『寒い冬に、母の為に寒中筍を掘り採った、三国時代の人物 孟宗』に因んでいます。
別名江南竹、ワセ竹、モウソウダケとも言われ、天草ですくすく育ったこの竹を使用し、炭化させてできました。
竹炭とは、竹を炭化させた炭の総称です。
竹には殺菌、消臭作用など様々な効能があり、竹細工職人など身近に竹を扱っている人は癌になる人がいないと言われ、笹とともに癌を予防するとの伝聞があります。
動物が竹林の中で死んでも腐らず、糞をしても匂わないのは、竹との関係が深いからだといわれています。
そんな竹の殺菌・消臭作用は、炭になっても生きています。
木炭以上に多硬質で、燃料用としてだけではなく、水質浄化や土壌改良・消臭・脱臭・防虫・調湿等、さまざまな作用があります。
同じ竹を原料に焼く竹炭でも、竹の品質(枯死竹・若竹等 生育年数)・炭化前の水分含水率・燃焼温度・燃焼速度・窯の形状
等により、その性質は大きく変わります。
例えば、農業の土壌改良や調湿用に用いる炭は、燃焼温度が低い炭のほうがアンモニアの吸着効果が高く、また微生物の繁殖に優れています。
また浄水・炊飯・インテリア・電磁波遮断・マイナスイオンに用いる炭は、高温で炭化したものが適しています。
普段、何気なく目にしている竹は、実はすごいパワーの持ち主なのです。
竹は、炭化 ※1 すると、素材の組織である無数の小さな穴がそのまま残ります。
この部分を多孔と言い、この多孔の内側の凹凸が、吸着性に優れており、空気の清浄や脱臭、水の浄化、湿度を一定に保つ調湿効果に力を発揮すると言われています。
※1炭化 ……
通常、炭素を含んだ物を加熱すると燃焼が起こり、炭素は周囲の酸素と結合して二酸化炭素となりますが、酸素を遮断した状態で加熱を行うと、炭素を含む物質は分解され、炭素だけが残る、という現象のこと。つまり
燃やさず炭にする、という事です。
竹炭にはミネラル成分が豊富に含まれ、その抽出量は木炭の数倍にもなります。
カルシウムやカリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄分など、健康を守る天然ミネラルが、水に溶けやすい形で、しかも豊富にバランスよく含まれています。
竹炭のミネラルは、備長炭に比べると カリウム35倍、ナトリウム10倍、マグネシウム5倍の量になります。
竹炭は弱アルカリ性~アルカリ性を示すPh値をもっています。
そのため、ばい菌が好む弱酸性に対して大きな抗菌効果があります。この抗菌作用は活性珪酸によると考えられています。この物質は特に生臭さの原因であるトリチルアミンを吸着することに優れています。
竹炭の防湿・湿度調整作用や脱臭作用は、そのすばらしい吸着力によるものです。
その力は木炭の10倍以上あるといわれます。その無数の穴が湿気を吸い取り、適度な湿度を保ってくれます。
炭の表面に空いている無数の穴の中には有効な微生物がいて、空気中の湿気やにおいの成分、建物の建材によるホルムアルデヒドなども吸引し、消臭分解してくれます。
竹は中温以上(700℃前後)の窯で焼き上げて、炭にすると弱アルカリ性を持つようになります。竹炭をお風呂に入れると、湯の中で加熱されることで竹炭から放射される遠赤外線の波長が短くなりからだのすみずみまでよく温まり、ぽかぽか効果が得られると言われています。
お風呂に入れるとアトピー等の皮膚炎にもその効果を発揮します。
竹炭からは強力なマイナスイオンが出されています。
空気をきれいにするだけでなく、ヒーリング(癒し)の効果もあるのです。
1リットルの水道水に約80グラムの煮沸消毒した竹炭を入れておくとほぼ一昼夜でカルキ臭やかび臭が消え、更に竹炭に含まれている豊富なミネラルが溶け出して天然のミネラルウオーターと変わらないおいしい水ができます。
この水で日本茶やコーヒーを入れると苦味や渋みがやわらぎ、軽くまろやかな味わいになります。
ただし、殺菌剤である塩素が除去されてしまい、数日後には雑菌が繁殖する恐れがありますので、なるべく早く飲む、あるいは煮沸してから飲むようにしましょう。
これらに使う竹炭のミネラルは10日ほどで滲出しなくなってしまいますが、浄水作用は時々取り出して水洗い・乾燥させれば2~3ヶ月程度使えます。
コメ5合に対し約100グラムの竹炭を入れるとふっくらとしたとてもおいしいご飯が炊けます。炊きあがった後もご飯がなくなるまで竹炭をそのまま炊飯器の中に入れておくと、保温時の臭いや黄ばみがなくなり、冷えてもおいしく食べられます。
使用後は毎回水洗いをし、乾かせば何回でも使えます。(約2~3ヶ月お使いいただけます。)
熱した油に入れるだけで、天ぷらは遠赤外線効果でカラッと揚がります。
遠赤外線効果で、更にガス電気代も節約できます。
汚れやにおいを吸着してくれるので、油も長持ちします。
但し、天ぷら用竹炭は再利用できませんので使い捨てになります。
冷蔵庫の中や収納容器の底に竹炭を入れておくと野菜や果物の鮮度が長持ちします。
これは生鮮野菜や果物から出るエチレンガスを竹炭が吸着するからです。
よく水をきった生ごみを容器に入れ、細かい粒炭をゴミの量の一割くらい混ぜ密閉しておきます。
竹炭は空気の流れを良くして微生物を繁殖させ生ゴミをよく分解するので、夏場で4~5日、冬場で2週間程度置けば立派な有機肥料になります。
竹酢液を吹きかけるだけでも、消臭効果は絶大です。
調湿作用により、適切な湿度に保ち、また防臭効果もあるので常に清潔に保てます。
さらに、雑菌効果もあり、害虫の侵入も防ぎます。